June 30, 2009

東大EMPは600万円!

昨年10月開講した東京大学エグゼブティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)は、定員25名、受講料は600万円だそうです。40歳代の企業や官公庁の幹部候補生が対象。今年3月に第1期生のプログラムが終了し、4月から第2期が始まっているそうです。
 社会からの要望によって、「本質を捉える力」「他者を感じる力」「先頭に立つ勇気」を備えた人材の育成を使命として教育してきた東大の力を社会人にも拡大してほしい、との要望にこたえたものだそうです。
 このプログラムは全人格的なマネジメント能力を形成させる場をめざしているのだそう。高額の受講料に十分見合う内容といいます。内容は、「教養・智慧」「マネジメント知識」「コミュニケーション技能」の3領域だそうです。全講義の80%は、東大教授の講義、他に経営コンサルタント、弁護士などが担当するといいます。1コマ105分で全コース170コマ。特別講義や特別サロンもあって、芸術家、政治家、外交官、東大を訪問する外国要人による講義もあり。教授と受講生の議論をプロフェッショナルによるモデレータ制度もあり。
 40代の新たな成長と課題設定能力に優れた人材育成に可能性が見出せるようです。
 ただ今第2期生が学習中とか。
       平成21年6月29日付け 日経新聞より

 国立大学が独立行政法人化して以来、経営の観点からも様々な取り組みが始まっています。学ぶ世代とは、必ずしも10代や20代ばかりではないし、社会にでて初めて本当の学びへの欲求を感じることも珍しくありませんものね。
 600万円が高いか、安いか…まだまだ長い目で判断すべきかもしれませんが、個人的にはちょっと経済的負担が重いように感じています。(あくまでもわたくしの経済感覚では、です)
 でも、教養という言葉、久しぶりに身近に思いました。ちょっと心惹かれます。
 6月最終日、今年も前半が終わりますね。さあ、また明日からがんばらなくちゃ!東大EMPにはかなり程遠いけれど、毎日1時間の研究時間は確保しなくちゃね。


 

June 23, 2009

ポスト平成の大合併

 合併特例新法は来年3月末で終了となるそうですね。1999年3月末に3232あった自治体数は、2010年3月末には1760に。でも、人口1万人以下の自治体も471残るとか。この合併推進の結果、減少した地方公務員数は全体で1割程度。そこで、総務省は、自治体連携による行政効率化を考えているようです。
 平成22年度にも地方自治法を改正し、複数の自治体による共同機関の設置を大幅に認める方針。それにより、会計などの事務部門統合と観光や産業振興などを共同化し、広域での政索に取り組めるようにするそうですね。こうした方法で、市町村合併をせずに、地方行政の効率化をすすめるねらい。
 主な改正ポイントは、以下のとおり。
 ?内部組織、事務局、行政機関などを自治体が共同で設置可能に。
 ?統合の対象は、会計課などの予算執行部門が候補となっており、会計監査事務局などの統合も視野にはいる。
 ?自治体の枠を超えた政策実行が期待されるのは、農業、観光、産業振興の分野
 ?共同機関は、「共同出資の子会社」のイメージ。
  別に、都道府県が「仕事代行」の案も。ただしこの案は、市町村にとっては、「誇り高い自治を狭める」と反発もあり。
 アウトソーシングでの公務員人件費削減を目指す。
 
 昨日の日経新聞では、さらば「平成の大合併」という記事で、わが宮城県内では、再三合併が取りざたされながら、結局は単独で生き残りを目指している例として、柴田町が紹介されています。柴田町の一般職員給与5%カットし、管理職の役職加算停止。住民も下水道や幼稚園の負担像に協力。その結果、07年度は前年対比3億8000万円の歳出削減。11年度にも想定された財政再建団体転落の回避にめどをつけたそう。

 ポスト大合併が動き始めました。身近な問題が多いだけにしっかりとした戦略が必要とされていますね!
    日経新聞平成21年6月22日付け記事参照 



June 16, 2009

OJTの進化

 6月も半ばをすぎ、この春新任の方々も実力発揮のころかもしれません。OJTもひと段落ではありませんか。
 このOJTという研修・訓練方式は、1950年ごろのアメリカ行動科学理論を導入して始まっています。それまでは、”習うより慣れる”や”コツは先輩から盗む”といった風潮が一般的。導入期から20年ほどは大手企業中心に職場集団啓蒙型のOJTが主流だった模様です。
 1970年ごろからは、「目標による管理」のPDCA管理サイクルが一般化し、仕事に必要なスキルや態度などが中心課題。
 1985年ごろから、成功するリーダー、体験談、ノウハウが中心課題になり問題解決型が花形でした。
 1995年ごろから中心となってきたのは、職場活性化、個人のやる気、コーチング。自立型キャリアが注目され自己啓発が重要視されています。(わたくしも、このころコンサルティング業をはじめました)
 そして、いま、2010年代に向けて求められるものは、組織全体を俯瞰できるちから、環境対応の発想、ソーシャル・ソリューションへのアプローチではないでしょうか。

 昨日とはかわって、梅雨寒の今日。近くの小公園では水色の紫陽花が咲き誇っています。辻井君のラフマニノフ演奏CDでも探しに行こうかな…。
 

June 08, 2009

簡略でも効果的な意思決定法

 企業のCEOならずとも、意思決定に関して必要に迫られることは、日常でもしばしば直面します。自分1人で責任を持つ場合のみならず、組織の意思決定や市民参加の意思決定などは、アカウンタビリティと結果責任とが伴います。よく知られたKT法以外にもさまざまありますので簡略な2つをご紹介いたしましょう。
 1)メリット・デメリットの比較
   A案とB案の比較でメリットは何か、デメリットはなにかを比較。主に2つのものを比較するときに効果的。さらに第一顧客から見てのメリット、デメリットや支援客からのメリット、デメリットなど視点を替えて比較すると効果的です。
 2)意思決定マトリクス
  3案以上の多数の案件を比較する際、実現性、成長性、ニーズ、行政介入度、親和性、コスト、リスク、波及効果…など複数の視点から比較します。数値化しさらに重点項目にウエイトをかけるという戦略性の高い意思決定法です。

 こうした比較や評価を経てコンセンサスで決定します。コンセンサスが十分に民主的でないと、不協和音が命取りになりかねません。コンセンサスで大事なことは、つぎの3点です。
 ?合法的で民主的な議論
 ?少数意見についても十分に尊重する
 ?納得度を重点に、アイディアを練り直しながら全員の合意をめざす
 先週から隣県の政策形成基礎講座を担当しております。(7月までのピンチヒッターです)ある意味、政索形成は意思決定の積み重ねともいえますので、ただ今若手の行政マンと実践研究に勤しんでおります。
 


June 01, 2009

おいしいポーク丼を作りましょう

 衣替えの6月1日。お正月元旦、4月1日と並んで気持ちが一新する区切りの一つと思いますが、皆様はいかがでしょう?新しい年の初め、新年度スタート、そして夏物の衣服への衣替え。実家ではわたくしの小学生時分まで、この日に籐椅子を出し、障子や襖が夏らしいものに張り替えられたものでした。いまは、エアコンの普及などで夏用のしつらいをわざわざすることもなくなりましたが。ちょっと気分だけでも取り入れようかと考えています。梅雨入り前のわずかな爽やかな気候を大いに満喫したいですね。(それからウールのものはさすがに片付けなくっちゃ)
 この時期にしっかり体力をつけるため我が家では、ポーク丼を時々作ります。ご参考までにちょっとご紹介です。
 ?ポーク(4人分で平田三元豚の生姜焼き用を300グラム)は、やや大きめの1口大に切り、所々筋きりし塩胡椒、片栗粉をまぶしておきます。玉葱ざく切り、生椎茸、シメジなどの茸も食べやすい大きさにきざみ準備。生姜、大蒜のみじん切りもそろえておきましょう。
 ?生姜すり下ろし絞り汁たっぷりと蜂蜜、酢、醤油と適宜の水を混ぜたつけだれを用意。
 ?キャベツ、きゅうりの千切りもたっぷり用意。
 ?フライパンで、胡麻油少々とオリーブ油とをあわせ熱し、玉葱、茸類を塩胡椒で先に炒め、しんなりしたら一度器に取ります。
 ?フライパンを綺麗にしてから、生姜、大蒜みじん切りを投入しオリーブ油をゆっくり熱し香りをだしてから、ポーク両面をこんがり焼き付けます。
 ??のフライパンに茸類と玉葱を投入し?の調味だれを入れてひと煮たち。お好みで薄くといた水溶き片栗粉でとろみをつけても美味しいです。(あらかじめお肉にまぶした片栗粉で少々おとろみは付いています)調味だれはたっぷりがいいようです。
 ?盛り付けは、小ぶりの丼にご飯を半分ほどよそい、その上に?のキャベツと胡瓜の千切りをぎっしりと敷き詰め、一番上に茸やお肉、たっぷりのタレをかけ、白胡麻をふったら…さあ、いただきましょう。
 ?なめこの味噌汁、フルーツサラダなどと組み合わせてもOK。
 フルーツサラダは、塩と蜂蜜少々で立てた生クリームでキウイやバナナ、苺などを合えますとデザートを兼ねて美味しいですよ。(我が家の昨夜のメニューでした)