May 27, 2014

ポジティブ・アプローチのすすめ

 大変ご無沙汰いたしました。4月中旬からしばらく心が忙しく(?)ワサワサしていて、ブログに向かえませんでした。
さあ、心機一転本日は、ポジティブ・アプローチのおすすめです。
 従来問題解決の主流は、ギャップ・アプローチと呼ばれる、”あるべき姿”からの差異をいかにして埋めるか?でした。またこの方法は、トップダウンの意思決定が前提。しかし、あるべき姿が見えにくくなり、かつ、埋める方法も複合的になるという、最適解がみつけにくくなった今、求められるポジティブ・アプローチです。
 この方法は、”○○の達人”を発見し、その効果を分析し、組織で共有し、目標化するというAI組織開発手法をとり、トップダウンではなく、メンバーインタビューからポジティブ・コア(潜在力の中心的要素)を発見するものです。トヨタ・カイゼン方式もこれに近いですね。とうそう、カイゼン指導第1人者、森岡仙太氏はこのたび、愛知県初の民間出身副知事に就任とか。大いにカイゼンの旗を振ってくださることでしょう。
 先日Y県S市にて、ポジティブ・アプローチをやってきました。
発見した達人スキル→その代表的効果は次の通り。
 ?窓口対応の達人→住民や利用者の制度理解、納得につながる
 ?校正の達人→正確で信頼性の高い文書、広報。時短
 ?問い合わせの達人→適切な問い合わせ先把握、適切な判断
 ?ルール作りの達人→慣例のマニュアル化、ミスの未然防止
 ?アクセス・PCスキルの達人→エラー件数低下、時短
こうして発見されたスキルは、共有のメイン手段として、達人によるコーチング機会を設定し、レベル向上を図る。サブの共有手段として、PCやペーパーで情報を共有。
 いかがでしょう?
 みなさまも早速、○○の達人を発見してみませんか?まずは、身の回り、ご家庭で。すると、料理の達人、和解の達人、昔話の達人、風呂掃除の達人、挨拶の達人、説得の達人、おしゃれの達人、お茶のみの達人……。たくさんたくさん、発見できることでしょう。発見したスキルはカードに書いたり、話題にしたり相手に届けましょう。喜んでくださいます。幸せな気分を共有できます。
 職場でだって、次のミーティングを仕切る予定の方、ぜひ、このコーナーを5分間設けましょう。結果は、しっかり全員へ知らせること。はじめは照れ臭い、としり込みしていても毎回発見が続くと変ります!やってみてください。