February 07, 2014

CS3.0を考える

 立春寒波は今週末も猛威をふるうとか。仙台はいまのところ晴れですが、明日から積雪も…?寒さに負けず、ソチで頑張る羽生選手のようにベストをつくしましょう!
 さて、マーケティング3.0の時代が本格化していますね。製品販売や販売促進中心のマーケティング1.0、顧客志向・消費者志向のマーケティング2.0を経て、いまや世界をよりよくするためのマーケティング3.0が主流。このマーケティング3.0は協働志向、文化志向、精神重視〜意味の重視が3つのコンセプトです。
 協働志向はオープンビジネス・モデルの扉を開いた協働型ソーシャルメディア(ツイッターやブログ)は、わたくしたちにとって、日常です。そこからのビッグデータも様々な可能性(と同時にリスクも)をもたらします。
 文化志向はローカルとグローバルの並立として、各地の味や習慣に基づいたカップヌードルの戦略、マクドナルド、ザ・ボディショップの戦略などが代表的事例かもしれません。
 精神重視のマーケティングは、例えば欲求5段階説のマズローのピラミッドは、いまや逆さまにひっくり返す必要があるとか。つまり人の欲求のはじめは、自己実現であり意味を求めることからである。それが満たされてから承認や尊重が求められ、さらに社会への帰属、安心と安全、最後に生存欲求がくるのではないか?震災後のボランティア活動や働き甲斐の方向性などに、この逆さまのピラミッドを当てはめると結構合致します。引きこもりのこどもやお年寄り、コミュニケーションがうまくいかない職員などもね。
 こうした、マーケティング3.0の時代にあって、CSもいまやCS3.0の局面にたったと思うのは、わたくしだけでしょうか?
 CS1.0が、機能性ベネフィットを追求する段階とすると、CS2.0で顧客志向による情緒的ベネフィットへの要求、CS3.0はまさに自己実現的ベネフィットの具現化をもとめているのでは?自己実現ベネフィットを率直に言えば、意味のある仕事、意味のある人生、その意味こそがベネフィットであるということかも知れません。
 ここ被災地では、津波浸水区域からの住み替えや土地かさ上げ、防潮堤の高さを巡る意見対立、迫りくる仮設住宅居住期限の問題など国、県、自治体、住民のかたがたの思惑の違いから課題山積です。
 でも、もしかして、ここに、マズローの欲求ピラミッドをひっくり返した欲求段階をあてはめると、住民の方々がはじめに求めるものは、生存欲求ではなく、自己実現や承認、尊重ではないか?もちろん、生命の危機の瀬戸際だった震災直後は別でしょうが。
 震災復興に、マーケティング3.0とCS3.0を!
復興施策を考える場合の大きなヒントではないでしょうか?
 今夜はコンサルティング養成研修受講生の方々との会合があります。今やそれぞれの第一線で素晴らしいご活躍を続けるみなさまとしばしお話ができそう!楽しみです!