September 19, 2012

私の創造性開発

 どんより曇った空の下、まだまだ続く残暑〜でも秋のお彼岸にはかなり涼しくなるとか。もう少しの辛抱ですね。暑さでついさっぱりした食べ物ばかりに偏らないよう、食事に適度の運動に…なんとかやっております。
 先日来、さまざまな研修を実施しておりましたが、どの分野でも共通しているのは、仕事における創造性開発ではないでしょうか? そのものずばりのクリエイティブな能力開発だけでなく、日々のルーチンワークにおいても気づいたことを改善に役立てる工夫や、困りごとや苦情解決などにおいても、大いに求められると思います。
 わたくし自身、既存のテーマをどう魅力的なものにしてゆくかをずっと追い求めています。
 かずかずあるなかで効果的な創造性開発は、なんといっても、「他の業界に学ぶ」「他の業界で起きていることをサイズや組み合わせをかえてカスタマイズする」という発想法です。マーケティングの基本ですが、これがもっとも身近で、かつ効果的です。そして、どうカスタマイズするのがいいのか、が次のステップですね。
 ?たとえば、福祉施設や役所の接遇向上をテーマに考えるときは、よく一流デパートや一流ホテルなどの接客に学ぶ、ということで接遇担当者の話を聞いたり、評判の温泉旅館のおかみさんを招いたりしますね。そのままお話をお聞きしても、もちろん十分に魅力的で参考になりますが、ただし、たいていは「立場が違うから」「われわれはサービスを提供することによって対価を受け取り、利潤を追求しているわけではない」と思ってしまいがちです。
 私は、役所や医療機関や福祉施設の接遇の基本に、サービスの受け手・利用者から「ありがとうございます」と感謝されることをおいていません。感謝される接遇やサービスの提供は、むしろ必須の業務だと思います。必須業務を遂行したうえに、求めるものは何か?
 それは、サービスの受け手や利用者(=顧客)に対して、職員が感謝し、「ありがとうございます」を言えることではないか?
 つまり、他業界から学ぶ、お客様にたいして「ご利用ありがとうございます」というお礼です。
 
 ?研修実施時、短い時間内で参加した大勢のひとが参加できる成果品をつくりたいときは?これは、雑誌編集部や新聞会社方式を利用します。徹底的に手分けし、それを編集会議で編集し、ひとつのものにまとめる。

 創造性開発研修で忘れられないのは、もう二十年年ほど前ですが、I市役所の職員研修で、ある女性職員が「アイロンいらずYシャツ」を発想しプレゼンしました。その時点でも、へぇー!面白いね!どこかの企業にもっていきましょうか?と話題になりました。
 その後、形状記憶シャツがたくさん売り出されて、改めて、すごい発想でしたね!と当時の研修担当職員のかたと喜んだり、なんかもっと活用できたかもね!と残念がったりしたものです。でも哀しいことにその研修担当職員のかたは昨年の3.11震災後の津波の犠牲者欄にお名前がありました。(ご冥福をお祈りするばかりです)

 あ、ちょっと本題から離れちゃいましたが。他業界から学びながら、あと、小さい子供や自分の現在から遠い何かからもどんどん学び、カスタマイズして、すてきなものを考えたり、実施していったりする、とってもワクワクです。
 みなさまの発想法はどんなですか?