November 28, 2011

市民力についておよび11月の本棚2011

 本日の日経新聞から。教育面に「教学相長」というコラムがあります。本日の執筆者は、玉川大学教授の小松郁夫氏。「公共性を養う」「市民教育」の実践を、と題しています。

最近、電車の優先席に若者が座り、お年寄りが来てもまったく気にしない光景を目にする。駅構内のエレベーターも若者が利用して混雑する。その場所が何のためにあり、自分はどう振る舞うべきかという公共性を意識した規範感覚・規範意識の問題だ。多様な人々が、尊重し合い、楽しく充実した人生のルールづくりにかかわる問題でもある。英国政府は、公共性を養う教育として、中等学校でのシティズンシップ教育(市民教育)を必修化している。自尊感情が高く責任感の強い市民として、社会に積極的に貢献できる人材の育成が目的で、カリキュラムは「民主主義」「正義」「権利と責任」「アイデンティティと多様性」という4つのキー概念を中心に編成されている。
 得に重視するのが、社会の複雑な問題や現象に対し、自ら考える力を養い、健全な批判的精神を身につけ、課題を探求する能力の養成。その上で、アドボカシー(政策提言、権利擁護、社会参画)力とプレゼンテーション(代表、抗議、表現)力を育成すること、さらには、正しい情報を基とした責任ある行動ができるようにはぐくむことなどに力をいれている。
 適切な規範感覚はソーシャルキャピタルでもある。シティズンシップ教育は子供だけではなく、大人を含めた社会全体の問題である。日本でも総合的、包括的に取り組むことが肝要だ。

 最近、わたくし自身も小さな孫が2人となり、ベビーカーでの外出やその同行も少なくありません。確かにエレベーターは、若い人でいっぱい。ベビーカーやましてや車椅子は、乗り込みにくいと感じるのではないかしら?バリアフリーのために推進された駅のエレベーター、本来の用途を果たすためにもシティズンシップの発揮が期待されますね。
 少し前になりますが、県内I市で60歳になる方々のための第2の成人式に記念講演としてお話させていただいたことがありました。そのときは、市民力についてをテーマにいたしました。人生の経験値が多くなった60歳だからこそ、ゆとりの目で、周りの規範や人間関係に目を向けてほしいとの観点です。
 東日本大震災から立ち上がるなかでの心あたたまる市民力の発揮は、一時のものではないと思います。
 「頑張ろう、東北」のスローガンとともに、「おもいやりを形にしよう」というシティズンシップにみがきをかけたいですね。
 さて、ここからは、11月の本棚ですが、今回は、題名等などのみで簡略にご紹介です。
1)リア家の人々  橋本治著  新潮社刊 税別1600円
2)シュリーマン旅行記 清国・日本 ハインリッヒ・シュリーマン著 講談社学術文庫 税別800円(再掲です)
3)アカシアの大連 清岡卓行著  講談社文芸文庫 税別1200円
4)わんぱく時代  佐藤春夫著  講談社文芸文庫 税別1600円

  晩秋の1日、みなさまどうぞ一層ご自愛くださいね!

November 14, 2011

私の冬支度

 天気予報では、明日からかなりの寒さがやってくるとか…
今年の冬支度もそろそろですね。かなり寒い冬との予報もありますし、引き続きの節電も求められ被災地宮城に住んでいる身としても一層の工夫が必要ですね。
 先月7日深夜に脳幹出血で緊急入院した89歳老母ですが、生命力の強さと受け入れ先の手厚い処置・看護にて、お陰様で一命を取り留めました!ありがとうございます!あ〜よかった。年賀状を発注せず、もしも、に備えましたがなんとか、長らえそうです。さらに、急性期医療の後、受け入れていただける療養型の病院探しもなんとかなりそうで、やっとほっとしてブログも更新できます。
 私の冬支度の第一は、セーターやアウターをどうするか、と室内暖房をどうするかです。
 1)セーターは2年前購入の黒タートルセーターを頑張ってもう1年着ることに。今年ちょっと流行のダブルのカーディガン。真冬までにあと1,2枚足さないと…
 2)アウターは、コート類ですが、クリーニング屋さんに保管してもらっている数着が明日、戻るのでまずは、これを着用。他に、襟にファーのついた厚手の黒ケープを購入しました。着回しできそう。
 3)室内の暖房は例年、エアコンとカーボンヒーターでしたが、ついに炬燵にしようか…検討中。でもマンションのため掘りごたつにできないと、座り姿勢が悪くなり、腰に負担かかるかも。懸案中です。結論でぬまま、カーボンヒーターは朝晩欠かせません。
 4)滑り止めつきシューズも探さなくっちゃ…あと冷たい風から耳を守る帽子ですが、今年の誕生日に次男夫婦からあった毛糸帽子をもらいましたので、これで乗り切ろう。みてるだけでホカホカ気分になる真っ赤な手袋は娘夫婦から。チェックのショールは長男夫婦にもらいましたので、子供からのプレゼント品で埋め尽くされて外出です!
 5)グラタン皿を新調してあったか料理を頻繁に。震災時、高い戸棚からグラタン皿が飛び出し全部割れてしまいました。夏までは無しでもよかったのですが、この季節はアツアツフーフーのグラタンがご馳走ですから。ちなみに昨日は、野菜たっぷり(ニンジン、サツマイモ、ブロッコリー、海老)のグラタンでした。

 数え上げれば、冬支度まだまだいろいろありますが、とりあえずはこのぐらいです。あとは、おいおい…ですね。
 寒さにむかって、一層ご自愛くださいますよう。