September 22, 2010

9月の読書案内2010

 雨ふりの十五夜となるのでしょうか?やっと秋の気配が感じられるようになりほっと一息ですね。それにしても最高検察庁による、大阪地検特捜部主任検事前田何某逮捕は、衝撃です。どんな事実と真実が明らかにされるのでしょう?そして組織的工作の有無は?何だか様々な裏がありそうな、恐ろしさを感じます。
 気を取り直して、夜長を楽しむ4冊をご紹介いたします。

1)茶話 薄田泣菫著 岩波文庫刊 税込み660円
 この方は、詩人としか記憶していなかったのですが、意外にも、明治末には詩業を廃し、以降大正12年に病にたおれるまで、ジャーナリストとして活躍。(昭和20年、68歳で死去)新聞にコラムを連載し、国民新聞社、帝国新聞社を経て、大阪毎日新聞社では学芸部長まで勤めたのだそうです。コラムというスタイルを確立し、卓抜した諧謔と柔軟な話法がいまでも高い評価を得ているとのこと。大正年間の日本や世界の逸話が、どんなものか、試しに覗いてみてはいかがでしょう?

2)最長片道切符 原口隆行著 学習研究社刊 古書店「火星の庭」にて900円
 この頃、時々立ち寄る古書店&ブックカフェで見つけました。著者社は鉄道ジャーナル等に執筆するフリージャーナリスト。平成17年8月から10月にかけて、43日間で北海道宗谷本線稚内から、九州長崎本線肥前山口までを一筆書き様にJRを乗り継ぐたびの記録です。いわゆる乗り鉄の真髄でしょうか。文中、老婆という表現が多用されるのが気にかかりますが、私自身が乗ったことのある路線やら乗ってみたい路線や駅など、結構楽しく読みました。
 まだでかけたことのない、姫新線や伯備線など、そのうちゆっくり乗ってみたいな…

3)岡本綺堂随筆集 千葉俊二編 岩波文庫刊 税別860円
 薄田さんのと一緒に購入した、クラッシックなエッセイ集です。修善寺物語や半七捕り物帳の作者です。やはり明治末から大正年間一部は昭和13年ごろまでの作家の随筆です。なかの1文、昭和10年に書いた「年賀郵便」は、明治中期までは、年賀郵便の発送が地方の親戚知人宛で、東京中のよほど不便な場所以外は新年の挨拶は個別訪問だったことを伝えています。回礼者がぞろぞろ袖を連ねて屋敷町を通るのが、春らしい景色だと伝えています。日清戦争の明治27〜28年が戦時ということで回礼から年賀葉書への変わり目とか。
 急に懐古趣味になったというわけでもないのですが、文体の美しさや切れ味のよさが味わい深いです。

4)闘う地域社会平成の大合併と小規模自治体 青木康容・田村雅夫編 ナカニシヤ出版刊  税別2800円
 社会学者がフィールドワークしながらまとめたもの、との帯がついています。分権改革と地方のガバナンスから説き起こし、離島や山村などの政治的自立性の条件をさぐり、地域の人的資源とパートナーシップの可能性、公民館を中心とした地域自治組織、小規模自治体の首長アンケート結果などがまとめられています。ちなみに小規模自治体の首長がどの程度その自治体で生れているかをアンケートでひろうと、88.0%と高く、10万人未満自治体の首長が84.9%、10万人以上自治体の首長73.5%と比較すると差が顕著です。

 外は雨が止み、すこし明るくなってきました。月見お供えの薄や枝豆など準備して、名月を鑑賞するのも良いですね。

September 08, 2010

母の命拾い

 台風が近づいて、外は雨が降ったり止んだり。やっと少し涼しくなりましたね。冷夏が予想されたのが大きくはずれ、まだまだお天気予報は難しいのですね…。
 もっともお天気どころか、わたくしたち自身のこれからだって…。
 そう改めて感じたのは、日曜日の夕方、夕食の支度たけなわのところへ、母の入居するPライフから電話から。入居中の母が夕食の人参を喉に詰まらせ、一時呼吸困難に陥り、救急車で病院へ搬送された、とのこと。
 大急ぎ、搬送先へ駆けつけると、人参は無事、喉から取り除かれ、危機は回避されました!とのこと。その他は異常もなく即座に帰宅が可能に。あー良かった!ドクターにお礼を申し上げると「わたくしではなく、Pライフ介護福祉士のS氏がとっさに背中をドン、ドンと叩き人参を吐き出させることができたから」と。感謝!感謝!です。その後は、後遺症らしきものもなく、無事、Pライフで穏やかに生活再開。本当に良かったです。
 本人に状況を聞いたところ、食事中「あ、喉になんかひっかかった…だけど喉のなかで、ひっかかったものの方向がクルッとかえられれば、飲み下せるんだけどな…と思ったあと、すうっと気が遠くなり気付いたら、病院だった」「ぜんぜん、痛くも苦しくもなく、恐怖感もなかった」と申します。死の淵を覗いたというのにね。走馬灯は見なかった、とも。拾った命だから、しっかり大切にしようね!と語り合いました。それにしても、以前より頭脳がクリアになった感じです。とにかく、S氏をはじめ、スタッフの皆様に感謝でいっぱい。これからもよろしくお願い申し上げます!
 しかし、今この瞬間からあと、何が起こるのかは神のみぞ知る、と改めて思い知りました。みなさまも、どうぞくれぐれもお気をつけて。

September 02, 2010

秋のコーディネート

 八月最後の日曜日、長女、次男と次男のフィアンセ、わたくしの4人で、次男の出身中高跡地にできたWホテルのレストランで、ささやかなお祝いランチを食べました。次男が入学試験を受ける頃、わたくしは別に暮らしておりましたが、試験会場の様子が地方局の夕方ニュースに流れ、どうしたことか次男がくっきり映っており、「もし、不合格だったら…」と気が気ではありませんでした。それから月日は16年も流れ、彼の母校はすでに郊外へ移転。なんとか大人になりつつある彼も、婚約まじかなりました。感慨深く思います。楽しいランチの後、彼女に、双方の家族への挨拶時の洋服を選ぼうと、4人で街へ。デパートで長女が見立て、試着してもらうと、白いブラウスとシックなフレアスカートがなかなか似合います。居合わせた他の親子連れのかたからも「とても似合う!」と褒めていただき、それで決まりかな?と思ったら念のため、もう少しみましょう…と若者でいっぱいのファッション・ビルへ。様々試着後、結局は、黒の半袖カットソーと茶色ツイードスカート(裾からパニエが見えるおしゃれなフレアスカート)と黒皮メッシュベルトの一組。ベージュに黒のアクセントが効いた柔らかな素材のワンピースに決まり購入。見立ててくれた長女にも来週お礼に1着購入を約束しました。若い女性は、何を着用してもかわいいですね!
 今年の秋は、落ち着いた色調が中心で、スカートも多く、随分クラシックなものが多いようです。若いお嬢さんの洋服傾向を見ながら、少々参考にしよう、と思っています。でもこの暑さ、9月の仕事着はなかなか厄介ですね。わたくしの年齢となると、老け込んでしまっても相手の方に申し訳ないし、あまり窮屈なのもどうかと思い、いくつかパターンを考え、着まわしています。
 9月の仕事着
1)白の半袖ブラウスと黒のちょっぴりバルーンになっているタイトスカート  ブラウスは、柔らかな素材のもの。今年はリボンタイ付きも多いようですので、少し前のをピッパリ出して着用します。タイトスカートはあまりフィットしすぎないよう、すこしバルーン型のものです。ここ3年ぐらい同様の傾向です。
2)グレーと白の細いストライプ入りブラウスとオフホワイトのタイトスカート
  昨年から愛用の1着ですが、落ち着いた色調が秋らしい感じ。
 1時間半ぐらいの講演などでよく着用します。全身暗い色だと重いので、スカートはオフホワイトに。
3)紺色のサマーセーターと紺色ギャザースカート、アクセントに真珠の一連ネックレス
 サマーセーターは、半袖のものやノースリーブのものをTPOで着用。真珠の白を襟元に置いて、涼やかさを出します。ある程度長い時間の研修などでは、白麻の一重ジャケットを重ねますが、挨拶が済むと早々に脱いで腕にかけるだけにします。

 パンツ派の方々には、あまり参考にはならないかもですね。それに男性の方々には、なんのことやら…ですね、ごめんなさい。
 
 もう少し暑さがとれたら、わたくしの大好きなベレー帽も加わります。今年用のベージュのものを1995円で見つけ、もう準備は出来ています!早く涼しくならないかしら?
 以上、本日はファッション特集(?)でした。