March 26, 2009

3月の読書案内

 昨日、今日と気温が低くて、うっかり冬物をクリーニングに出してしまった私は、大慌てで厚着です。日差しは春めいていますが油断大敵ですね。
 さて、3月も残りあと少し。何かとお忙しいことでしょうが、ちょっと一息、今月の読書案内です。
 1)日本庭園ー空間の美 小野健吉著 岩波新書刊 税別820円
 時々、庭園を訪ねることがあるものですから、成り立ちや美しさの源など知りたいと思い読んでみました。回遊式庭園、茶室の露地、枯山水などなど。縄文時代の「まつり」の場から、前方後円墳、飛鳥時代の池、王朝貴族の寝殿造り庭園、禅の庭、茶の庭、大名庭園など…美意識と自然景観との融合、文化資源としての庭園と時代を追って解説されています。
 2)桜ハウス 藤堂志津子著 集英社刊 税別1500円
 こちらは、女性4人がハウスシェアして暮らす「桜ハウス」が舞台の小説。スマートだけど時々スリリングな、女性たちのドラマです。久しぶりに現代小説(?)を読みました。なかなか、楽しいですね。
 3)化粧する脳 茂木健一郎 集英社新書 税込み714円
この本は、まず、タイトルが上手い1そのうえ、見出しも巧妙!です。内容は、…お読みになるかたがたのご判断次第、かな?そういってしまったら、どの本だって、とお思いでしょうね。だけど、特にわたくしは、なんてタイトルや見出しの上手な1冊でしょう!とあえてお伝えいたします。
 4)華麗なる古都と古城を訪ねて 藤本ひとみ著 中公文庫刊税別743円
 カラー図版もたっぷりのヨーロッパの都市やお城と数々のエピソード。ご旅行の前などに最適かもしれません。

 本屋さんって、どうしていつもあんなに魅力的なのでしょう!ついつい、あれもこれもと買ってしまいます。結果、狭い住まいは本だらけに…。なるべくかさばる全集などは避けておりますが。

March 24, 2009

公立病院再生のヒント

WBCの決勝が気になり、TVとパソコンの前をいったりきたりして更新しています。2対1と勝ち越し中ですが、大熱戦ですね!
 昨日の日経新聞19面に、「待ったなしの公立病院改革」という記事がありました。要約すると以下のようです。 
 公立病院の数は約1000で全病院の約1割だが、病床数は24万床で全病床数の15%。
 僻地医療拠点病院数では約7割、救命救急医療拠点病院数では4割近くを占める。
 その公立病院の約8割が2007年度は、経常赤字。公立病院を有する地方自治体の中で累積欠損金を抱えるところは8割を超す。
 この公立病院の課題は、以下のとおり。
 ?人件費が割高
 ?建設費に民間病院の2〜3倍のお金を投入
 ?必ずしも民間が扱わない不採算衣料を手がけていると言うわけではない
 ?現場感覚とずれた自治体トップや担当部署による意思決定
 ?医療現場にそぐわない地方公務員に準じた給与体系が当事者のモティベーションに影響し、現場発の改革を阻害する

 こうしたなか、改革の成功事例として、2例が紹介されています。
 ?山形県酒田市の県立日本海総合病院と市立酒田病院が統合して、地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構となり、市立酒田病院はリハビリ専門病院へと業態変更。
 これは、医師・看護師の獲得競争と患者の奪い合いによる共倒れを避けて統合で経営を安定させた事例。
 さらに、医師不足解消と経営黒字化達成、医療の質向上が、地域医療全体へ与える影響も大きい。
 成功要因は、知事と市長の迅速なリーダーシップ発揮で非公務員型の独立行政法人化などのメリットを住民・議会・職員に説明。理事長には、実績ある医師や職員の信頼厚い人物をすえたこと。
 ?富山県氷見市民病院は指定管理者として、私立金沢医科大学を任命し、その付属病院として再出発し、結果として存続に成功した。
 成功要因は、利害関係者を一切排除した改革委員会が発足から10ヶ月で改革断行完成。その際、市長がリーダーシップを発揮。市民に経営の実績すべてを公開したことである。

 このことから、公立病院再生には、
 1、ガバナンス構造の見直し(ガバナンス不在で、施設のみが豪華でコスト割高な公立病院を生み出してきた)
 2、病院経営の視点をはっきりともつこと
 3、重複投資を避けるべく、再編やネットワーク化で役割分担をすること、それには、地方自治体のトップによるリーダーシップとスピードが必要

 だいたい、こんな内容です。病院改革、これからが正念場…ところで、WBCも大詰め、頑張れイワクマさん!

March 17, 2009

Yシャツは下着?

 春めいた空がひろがってきましたね。ただし、黄砂に注意とか…こころなしか空が重たいようにも感じられます。
 さて、年度末の忙しさもピークではありませんか?人事異動の季節、なんとなく落ち着かない気分もあるかもしれません。
 3月は、各種の式出席、あるいは別れの挨拶、挨拶への対応など改まった振る舞いが求められる時期といえますね。そんなときに、気をつけたいのが、基本のみだしなみです。
 人との面会や正式な挨拶が必要な場面では、是非上着を着用いたしましょう。ことに、男性のYシャツは、もともと上着をじかに着用する際の汚れを防ぐ、いわばキモノの長じゅばんの役目を果たしたものだそうです。Yシャツのまま、人と面会するのは、下着姿で会うのと同じにみなされるとか。(そういえば、30年以上も前ですが、フランスの映画俳優アラン・ドロンがYシャツを下着なしで着用し、セクシーと評判になりました。でも、よく考えると本来の着用法を実践しただけなのかもですね)
 また、上着のボタンは、2つボタンジャケットの場合は、上の1つだけをかけること。3つボタンジャケットは真ん中の1つ、もしくは上の2つを掛けます。ベスト着用の際は、ボタンをかけなくともOK。椅子にかけるときは、ボタンをはずします。ですから、立ち上がりながらボタンをかけることが習慣づけられるといいですね。
 改まった席などでどうぞご参考になさってください。

March 13, 2009

追加項目

 先ほど更新の内容で、?執務態度への視点が抜けていました。これには、CS接遇態度を加えたいと思います。ただ今気が付きました。
 P.S週末のお天気、荒れないでほしいですね。好い休日でありますよう

勤務評定と事業評価

 各自治体ではここ数年、人事制度改革が進んでいるようですね。その場合、事業評価との関連はどうなっていますか?例えばこんな視点はいかがでしょう?
 一般的な勤務評定票の項目にあるのは、?執務態度?協調性?責任感?積極性?職務能力?理解判断力?仕事の成果などのようです。ここに着眼点として事業評価結果を活用してみましょう。
 ?協調性の細目…ES調査値のうちコミュニケーション度、研修への職場支援度  
 ?責任感の細目…目標設定の妥当性、事業評価の期限内提出  ?積極性の細目…研修参加回数、職員提案や改善実施件数 
 ?職務能力の細目…事業のSWOTクロス分析、顧客分析、指標設定の妥当性 
 ?理解判断力の細目…理解力については、指標詳細算出式等の妥当性やCSの遂行、パートナーシップへの理解 判断力については、改革改善プランの策定と遂行 
 ?仕事の成果の細目…目標達成度、CS調査値

 各事業は個人の仕事の成果ではなく、組織成果ですから個人ごとの勤務評定というよりも、組織の成員としての評価ができます。チームの成果を勤務評定として受け入れることができる職員が、求められるのではないでしょうか?
 わたくしの記憶が少々曖昧ですが、昭和40年代ぐらいまで、勤務評定反対の勤評闘争(?)という労働運動があったように思います。(当時の国鉄だったかな)今では、自治体職員は高い能力を有し、その正当な評価を求めていると感じます。その点からもコンピタンシー評価として、もっと事業評価がうまく活用されるよう、わたくしも組み立てを研究してゆきたいと思います。