July 30, 2008

「感情公害」

この言葉、ご存知ですか?
 子どもが遊ぶ声、児童館や幼稚園、小学校などの声や音などを苦痛に感じる人に対して、「子どもの遊ぶ声をかわいいと思えないなんて」と考えてしまう近隣同士の感情のもつれ。こうしたあつれきからなる近隣騒音を「感情公害」と呼びたい…とは、騒音問題に詳しい八戸工業大学大学院橋本典久教授です。さしずめピアノ殺人(隣家のピアノ練習音がうるさいとの理由で起きた殺人事件)などもこうした「感情公害」かもしれませんね。
 この「感情公害」は、互いに被害者ととらえあう新たな公害だそうです。この解決には、いかに早い段階で誠意ある対応ができるかがカギとなるようです。対応を一日のばしにして、日々のストレスが深まり、その場所で生活してゆくこと自体が負担になってしまわないために。
 時間を置いてしまうと状況が改善しても感情のもつれは解決せずむしろ悪化することは、CSの苦情対応第一の原則”スピードアップ”でも、すでにご存知ですね。
 「感情公害」を招く都市部の過密な住空間は、なかなか解決困難ですが、感情のもつれを招かぬための近隣との良好な関係づくりが求められると思います。いつだって、出会いの15秒は大切ですね。
 (日経新聞平成20年7月30日付”感情公害、早期対応がカギ”より一部抜粋、加筆)

July 28, 2008

”花屋さん”の絵

 数年前の秋、仙台アートマートにて、研究員Aが水彩タッチのやわらかな風景画と駅前にあるジャズバーの風景を描いた小品を描いたご本人からいただきました。それを額装してわたくしの誕生日プレゼントにくれました。わたくしもとっても気に入って、当家のリビングの一番目立つ場所に飾りました。
 翌年のアートマートにゆくと、その画家のかたがやはり出展していて、淡い水色の傘をさす少女の絵や夏祭りの提燈がゆれる絵など購入し、色合いのマッチした額を用意して、さらにお部屋に飾りました。毎日見ていても、見飽きません。
 また次の年、今度は額装してリビングに飾っている写真を持参し、画家ご本人に「こんなふうに飾っています」とお話しました。そして、その年も青磁の壷を描いた絵など購入。これもお気に入りで、いまではその場所にないと落ち着かないようにさえ、感じるほど。これらをお描きになっているのは、花屋希史さん。いまでは年賀状のやりとりもしています。
 彼をはじめとする「せんだいスケッチ集団」第1回グループ展が東北電力グリーンプラザのギャラリーで8月19・20・21日にあるそうです。(10:00〜18:00、最終日のみ〜16:00)
 ”賑わいや自然や歴史など様々な魅力をもつ仙台の街をそれぞれの視点から描いた水彩スケッチを展示する初めての企画です。どうぞ絵の中の仙台散歩と発見を楽しんでください”
 という案内葉書が届きました。涼しい風の吹き抜けるような絵がきっとあることでしょう。どうぞ皆様、お出かけください。

July 26, 2008

土曜のメニュー

 なんだかすっきりしない天気つづきの仙台。かわりに猛暑ではないですね。土曜日は、ゆっくり起きて、新聞もゆったり読み、ポチタマ(ペットが沢山出てくるTV番組)を見ながらブランチがこのところ定番です。今日は猫がいっぱいでてて、うれしいな。当マンションはペット禁止なので、映像で楽しみます。
 そんなノンビリの時間には、あまり調理の手間がかからないブランチで手抜き…
 (しらす丼でブランチ)
 釜揚げしらすと沼海老、新生姜で作ります。ご飯が炊ければ、3分で出来上がり。フライパンに胡麻油を熱し、しらす、沼海老、みじん切りの新生姜をさっと炒め、蜂蜜少々、醤油少々で味を調えたら、卵1個でとじます。ただし、卵は半熟にしたいので、投入したら火を止めちゃいます。
 ご飯の上にどっさりと盛りつけ、トッピングに茹でたオクラの輪切りをのせて。青じそや白胡麻をふってできあがり。美味しくって、簡単!
 なめこの味噌汁をそえていただきます。
 (ついでに、今夜の予定メニューはこちら)
 ?新じゃがとソーセージでジャーマンポテト
 新じゃがを皮付きで塩茹で、8分どおり火が通ったら、厚めの輪切りにし、オーブンで焦げ目がつくよう焼きます。ウインナソーセージ、モロッコ隠元は茹でる。最後にオリーブオイル、塩胡椒、粒マスタードで味をからめながらまとめます。
 ?マーボー茄子
 茄子と豚挽肉を胡麻油で炒め、豆板醤、醤油、酢、蜂蜜で作った調味液をからませ、水溶き片栗粉でまとめます。
 ?蕪と胡瓜の浅漬け
 蕪、胡瓜を輪切りにし塩、昆布、紫蘇、蜂蜜とともに揉み、30分ほど冷やしてできあがり。
 ?豆腐の味噌汁とご飯
 デザートはこれから考えます…なにしろ、いっぱい食べる人たちと夕食ですから、ボリュームが必要なのでこういうメニューにする予定。
 よい休日をおすごしください!
 

 

July 24, 2008

夏休み東京散歩

 W大の研究会も夏休みとなり、昨日は東京散歩に出掛けました。とっても暑いので涼を求めて、中央線国分寺駅徒歩2分の都立殿ヶ谷戸庭園へ。
 大正初期に江口定條氏が創設し、昭和4年岩崎家により築造整備された約18,000?の回遊式林泉庭園。入場料150円。武蔵野台地の傾斜地を利用した崖下、崖地から湧出する地下水が小さな滝や池となり、高低差のある風情豊かな庭園です。資料館には暖炉付きの食堂から周りの木々が美しく映えて、「こんな別荘があったら…」と思ってしまいます。テーブル上には投句用の一筆箋と鉛筆が用意されていて、だれでも吟行気分にひたれます。一句できたら、備え付けのボードにピンでとめるのです。なんか楽しいです。
 ちなみに、わたくしもこんなのをピンでとめてきました。
  訪ね来て 谷戸を渡りし 夏帽子
 こんなふうに参加できると、不思議にわくわくできますね。
 帰りに国分寺駅ビル2階の「武蔵野茶寮」で抹茶と和菓子をいただきました。クラシックな内装のこのお店は一人ひとりのお盆に一輪の生花を添えて供するのです。松葉牡丹や桔梗の花がそっと箸置きに添えられます。それがなんとも嬉しい心遣い。大人気なので入店まで少々待たなくてはなりませんが。
 戻りながら、中央線御茶ノ水駅で下車し、聖橋〜湯島聖堂へ。うだるような暑さでした。聖堂は土日祝日しか開いていなくて残念でしたが、入学祈念の絵馬がどっさりあって、読んでみますと「東京芸大合格祈念」とか「司法試験合格」など目につきました。聖堂からさらに200mほど先には神田明神があります。銭形平次の碑もあり、神田明神下とはこのあたり…となんだか楽しくなります。小さな硯セットを購入しました。硯の石は宮城県産玄昌石で、伊達政宗公が幕府に献上し、質量ともに日本第一の硯といわれた…と書かれています。アメリカ土産にメイドインジャパンを買ってしまった気分?もしましたが、それもまた一興。(ただし今のアメリカ土産はメイドインチャイナばかりとか聞きますが)
 本日は未明の地震で新幹線が仙台どまりのダイヤのなか無事帰ってきました。(その後新幹線のダイヤは復旧)
 ひとあし早い、夏休み気分を満喫しました。
 それにつけても、このところ多い地震、やっぱり気がかりですね。備えを再点検しなくっちゃね。皆様もお気をつけて。



July 22, 2008

”人生のピーク”はいつ?

 日経新聞21面に東京大学教授上野千鶴子氏が、「エイジングとポストモダン社会」というシリーズ記事をご担当されています。本日はその第4回「人生のピークを過ぎて」です。
 「もしあなたがもう一度人生を生きなおせるとしたら、何歳にもどりたいですか?」という質問に、男は50代、女は30代とこたえる人が一番多いそうです。この”行きなおしたい”時代こそが「人生のピーク」との考え方かもしれませんね。でも本人にとって、過ぎてしまわないとピークがいつかはわかりません。振り返って、あれがピークだったのか、とわかるもの。
 客観的には、生産性のピークは40代との見方もあります。体力・気力・経験のバランスのとれた40代。そして、そのあとは、過去の遺産を食いつなぐような感じ…とも。人生80年の設計からみたら、後半は確実に下り坂。そして、団塊世代といわれる人口の多い私どもがいまや60の坂にさしかかっているのに、世の中のキーワードは成長・発展・拡大・進歩。これに対して後退と縮小の思想もノウハウも不足している…(一部記事参考、及び抜粋)
 ピークをすぎても人生が続くのですから、維持・縮小・見直し・温故知新・反省などもあらたな時代のキーワードとして考える必要があるかもしれません。うーん、これって組織や企業にもあてはまりますね…
 ところで、私の場合は、35歳前後がフォッサマグナ(=離婚、再就職など)にあたり、仕事の経験やスキルが40歳以降に新規まき直しをいたしました。なので、気力と体力のピークと経験や技術のピークに大きなズレが生じ、そのまま現在に至ってしまった感じです。
 ところであなたは、もし出来るならば何歳からやりなおしたい、ですか?そして、人生のピークをいつとお考えですか?