August 30, 2007

エコバッグが似合う小粋な街

 少し前、イギリスのブランド、アニヤ・ハインドマーチのエコバッグを求めて銀座や新宿に大行列が出来たり、台湾でもお客様が殺到して騒動になったとか、ニュースでやっていましたね。
 このアニヤのバッグ騒動はちょっと例外としても、エコバッグは地球温暖化ストップの心意気とゴミ減量へのきっかけとして注目されています。
 数年前、仙台市内のN商工会のアドバイザーを務めました折に、「小粋な街」キャンペーンとして、手作りエコバッグコンテストを企画したことがあります。なかなか予算不足で、不発におわりましたが。
 「ちょっと小粋な」という街づくりは、人口の高齢化が進む成熟団地の小さな商店街にお勧めなのです。若者が闊歩する街はだれでも喜んで企画し、ファミリーが週末に大量に消費する郊外スーパーセンターも大資本投入で益々購買力をそそりますね。しかし、ほとんどの駅前商店街や○○銀座イなどのゲートだけが残る旧市街の商店街は、どうしたらいいのか。多分全国で問題となっています。
 そんななかで、団塊世代も地域に帰るこれからは、「小粋な」という若さ一辺倒ではない小技のある賑わいがあってもいいはずです。
 エコバッグをさげて他品目少量の買い物を散歩がてら買い回ることのできる街づくり、やってみたいな。
 八百屋さん、お魚屋さん、お肉屋さん、パン屋、お米屋、ヘアサロン、花屋カフェ、街角ギャラりー、オーダーの洋服やさん、荒物やさん、習字とパソコンを教えてくれるカルチャーセンター、歯医者さんにマッサージ、パスタ屋さん、甘味喫茶、酒屋、居酒屋、玩具やさん…エコバッグはあまり大きいと重すぎて、徒歩では厄介です。この程よい大きさのバッグに入るぐらいのお買い物を毎日、又は2,3日に1度。こんなのは、もうセカンドライフなどのバーチャル昭和レトロでしかムリかしら?
 
 

August 28, 2007

平成21年経済センサス試験調査

 3年後に実施予定の経済センサス調査(総理府統計局。都道府県・市区)のテストマーケティングのサンプルとして弊社にも調査票がきました。(全国7都道府県をサンプリング)調査員の方と随行者として県、市の統計局の方も一緒でした。何サンプルなのかわかりませんが、サンプリングされたのは多分すごい確率のはず。しかも、調査員の方は、女子高の同級生!ビックリするやら、懐かしいやらです。「よくうちなんかに当りましたね!コレじゃ、宝くじでも買っておいたほうがいいかしら」と思わず申しましたところ、「さっき尋ねたほかの事業所でも同じことを言っていました」とのこと。考えることは皆一緒…。
 アンケートの内容としては、テストマーケティングでもありますし、本社支社数、雇用者数や営業分野、資本金、資本金のうちの外国資本比率についてでした。
 弊社でも一応、社会調査を営業品目としておりますので、興味しんしんです。訪問面接留置き回収スタイルですね。
 また、資本金と雇用者数、営業分野など多変量解析が可能でしょうね。クラスター分析や主成分分析もできるかも。本調査のおりには、売上高や営業エリアもいれると実態がわかるでしょうね。(支障があるかもしれませんが)
 センサス調査、企画したら面白いでしょうね。
 でも随行した県と市の方は、「すべて内閣府で企画するので、我々の工夫の余地はないのが残念です」とおっしゃっていました。並行して独自のアンケートも実施したらいいのに、など思ってしまいました。いわば取り次ぐだけのような立場なのですね。
 片隅でひっそり営業している弊社のところのデータじゃ、なんだか申し訳ない気もいたしました。
 おまけ(今夜のメニュー)
?ドイツソーセージのトマトパスタ
 久しぶりにパスタメニューです。
 大蒜、玉葱、ベビーコーン、ピーマン、トマト、ドイツソーセージをソテーし、バジルを利かせたトマトソースで仕上げます。
 パスタさえ茹で上がればすぐにできて手軽ですね。
 パルメザンチーズ、タバスコも添えて。
?舌平目のムニエル
 秋田で水揚げされた舌平目は時々とってもお求め安い価格で大助かり。塩胡椒、小麦粉をまぶし、バター少しでソテーします。好みでレモンを絞って。
?キャベツのスープ
 キャベツを厚削り鰹節でことこと煮込み、塩胡椒、蜂蜜少々でスープにします。さっぱりした綺麗なスープで食欲が増します。
?お口直しに…アイスマスカットティ
 先ほど山形在住の妹より、彼女の長男が来春4月にグアムで結婚式を挙げるとの電話がありました。我が家の研究員Aもこの冬か来春には入籍すると予定ですし、どうやら婚礼シーズン到来の模様ですね。

August 27, 2007

志おとろへし日は…何をしますか?

 昨日8月26日付け日経44面の文化欄に、「志衰えし日は」と題して文芸評論家の高橋秀夫氏がエッセイを書いています。これには、三好達治の詩集「一点鐘」に収められた「志おとろへし日は いかにせましな」と小田原在住の達治が、詩人放浪の鬱屈のなかで、そういう日は、古い筆を手にして「とほき日のうたのひとふし」を書きつけては誦しているのだと紹介しています。達治はその後、福井県三国に移ってから習字三昧で時を過ごすこともあった、と記されています。
 今の時代でも、「えんぴつでたどる奥の細道」などの、いわばペン習字帳のような本がベストセラーになったり、志とまでいかずとも気力の衰え気味のときには、無心に習字に興じたり、仏典を筆写したり(もちろん、宗教上の修行の一部でもありましょうが)は、自然なことなのかもしれません。そういえば、田舎の老母も先日尋ねたおり、「このごろ習字をしている」と和紙に細筆でしたためたものを見せられましたっけ。
 石川啄木は、朋友がみな優れていたり、陽の当る場所にいたり、と感じて傷心の日々には、花を買って帰宅し妻と自宅に篭ったといいますね。
 志高くもとうと思っていても、時々くじけそうになったり、あるいはくじけてしまったり…そんな日にあなたは、何をなさいますか?何か手を動かしたり、せっせとお掃除したり、無心になるものが必要だと感じます。そうして、もういちど志を建て直し
、観点を変えて再度取り組むことができるきっかけをつかみましょうね。(これは多分に自分に申しております)
 おまけ(今夜のメニュー)
?生鮭の塩焼き
 生鮭の切り身が店頭に並んでいます。ひとしおをふって、焼くだけ。レモンをしぼると美味しいですね。ゆでたオクラをつけあわせて。
?縮緬山椒と筍(水煮)、人参、しし唐の胡麻油炒め
 筍、人参を同じぐらいの長さに切りそろえ、胡麻油で炒めます。しんなりしたら、縮緬山椒(市販品)を振りいれ、しし唐も加え、仕上げに七味と花鰹を振れば、さっぱりと美味しい一品です。
?大根と韮の味噌汁、納豆、ご飯
?梨、アイスマスカットティ
 なんだか残暑が堪える日は、こんなさっぱりメニューでいただきました。


August 25, 2007

晩夏の読書案内

 8月最後の土日は、残暑が厳しいですね。こんな休日は、すっきりとお掃除、お洗濯を済ませ、薔薇・白百合の花などをいけてノンビリ読書です。ノンビリしすぎて、うとうとしたりもまた、楽しいです。のどが渇いたら、マスカット・ティを冷やし、一口のスィーツをお供に。忘れてはならないのが、涼しげなBGM。本日は徳永英明のVOCALIST3をかけましょう。「恋に落ちて」「PRIDE」「桃色吐息」等が入っています。
 肝心の選択した書籍はこちら。
1)終わらない庭
   昭和の三大作家とめぐる「宮廷の庭」
   三島由紀夫・井上靖・大仏次郎   淡交社刊1800円
  仙洞御所や桂離宮、修学院離宮などの庭園についての各作家の随筆と庭園の写真、庭園の解説です。涼しく、閑静な気持ちになります。
2)言葉のなかに風景が立ち上がる
   川本三郎著  新潮社刊1700円
  都市と下町、郊外の変遷を追いかける川本氏の新刊。現代作家と結びついた「風景」について。
 絶えず移動中のような日常生活を20年も暮らしておりますと、ことさら「風景」が気になるものです。わたくしにとっては、いつも新幹線で戻るときに沿線に大きく「宮城高専」の文字のある校舎をみると、ああ仙台はもうすぐ、もうトンネルはないな…など思う風景があります。とくに卒業生ではなく、むしろ、仙台駅ごく近くにわが母校の校庭も学び舎もしっかり見えるのですが、不思議ですね。

August 24, 2007

市民・町民バスとタクシーと

 ふるさとの町に用事があり、朝早い列車で出かけ、役場と実家と最寄り駅とをタクシーで往復しました。この町にも数年前から町民バスが走り、利用料金なし(無料)で乗車でき、お年寄りがとても便利に乗っているとのこと。現に役場前の日陰でタクシーを待っていたら、高齢の婦人に、「何時のバスを待っているの?」と聞かれました。タクシーを待っている旨伝えたところ「今日は臨時のバスでも出るのかと思って聞きました」とのこと。発着時間もしっかり頭に入っている模様で、定着しているのだな、と改めて思いました。
 10年ほど前、3年がかりで県内のI市に市民バスを運行する計画をつくるお手伝いをしたものですが(市町村研修所、第1期コンサル研修等)、福祉バスと市民バスにスクールバス機能を加えて作ったプランが当時の東北陸運局から、優れたプランと認められたこともありました。あっというまに、このスタイルは汎用化しあちこちに定着しているようですね。
 わたしどもが関与したケースでは、当時料金200円、高齢者100円、身障者やスクールバス利用時は無料との料金体系をつくったものです。運行委託先を民間バス会社OBでつくる組織とし、その後路線も増加し、定着しているように思います。たまにI市に出向いたとき、私どもでデザインした車体やバス停をうれしく確認し、車内のお客様の数も気になったり…。
 プラン作成にあたり、地元のタクシー会社とのレゾンデートルについて、シミュレーションしました。福祉パス支給によるタクシー利用を併用し、運行時間帯を限定することが結論として得られ、基本にすえたものです。
 今回、無料のバス運行が地元のお年寄りにとって、おおいに受け入れられている様子をみながらも、わたくし自身が利用したタクシー運転手さんのつぶやきも気になりました。
 「以前は、病院通いのおじいちゃん・おばあちゃんで結構忙しかったけれど、今は無料バスがあり、ずいぶん利用する人が減りました。幸いタクシー会社数はまだ減ってはいないけれど、やっぱり無料にはかないませんからね」
 市民バス・町民バスと民間タクシーとは共存できてこそ地元のマイカー利用のできないかたがたへ多用な交通機関利用選択の幅が確保できるというものです。無料バスにはちょっと釈然としないものを感じつつ、戻りました。
 住民とバス事業の収支を共有した上での実施なのでしょうが…