November 30, 2006

小さな社会調査

 自治体の事務事業で、成果を満足度で測る、SWOTクロス分析での有効な手段をテストマーケティングで裏打ちしたい、など「小さな社会調査」は、職員スキルとしての重要性が高まっています。政策形成、施策形成等のレベルよりももっと身近で、小回りのきく「社会調査」です。
 なにが小さいか、というとまず母集団の規模、および標本数です。これまでも、窓口来訪者向けや施設利用者、生涯学習講座受講者アンケートなど、担当者が前例にもとづき実施・集計しているものも少なくありません。
 ケースによっては、予算やスキルの制約上、仮説なし、自由記述中心、フェイスシートは分析に直接関与しないものまで詳細に設計してしまう、など問題点が見られます。
 さらに集計にあたって、分析可能なカラム設計が重視されない、算術平均や構成比が中心。自由記述意見の羅列。仮説がないので、その検証もない。などがざっと見渡したところの課題でしょうか。
 ゆえに、観測されたデータがどのていど母集団を推定できるのか、その位置づけが気になります。
 先日担当いたしました「小さな社会調査研修」では、そのあたりを解決して、有効なデータとして活用可能な実践講座としたく取り組みました。受講くださった方々の高い能力が発揮され、シミュレーション結果のプレゼンテーションはレベルの高いものとなりました。(ご参加の皆様、お疲れ様でした!)
 基本の統計学を活かしつつ、成果指標として市民が納得できるデータを整備するためにご活用ください。
 おまけ(今夜のメニュー)
?パルマ産生ハムとトマト、レタス、みず菜のサラダ
?カマンベールチーズオムレツ、原木椎茸ソテー
?若布の味噌汁とご飯
?林檎とジャスミンティー
 明日は、G研21(研究会)です。みなさま、お待ちしています!
 

November 28, 2006

暖かなお部屋

 この季節、朝晩はやはり暖房が恋しいですね。あ、もっと寒い地方の方は、何を今更でしょうか。仙台(わたくしの住まい)では、昨日あたりからエアコンを暖房にしました。
 暖房ももちろん大切ですが、暖かな色彩がお部屋にあるとなんだか、ほっとします。
 そこで、わたくしは、お部屋のお花で一工夫。あったかい感じは暖色系のお花を中心に飾って楽しみます。
 いまは、淡いオレンジ色の薔薇が二輪。緑のあしらいとともにメインとなっています。その上にスポットライトのように照明があたり、とても綺麗です。サブは、紅と赤紫の千日紅。ポンポンのような愛らしさと長持ちする花の命でしばらく楽しめます。
 それから、ダイニングテーブルには、ローズ色のテーブルクロス。もともと、チェアの背張りクロスは赤とベージュ系のストライプ柄ですから、あったかな色合いがさらに強調されます。
 それから照明、これも大事ですね。夏から秋は窓近くのライトは消しています(灯りに虫が集まりますから)が、なるべく煌々と燈します。こんな演出で、あとは湯気がご馳走のお料理を準備したら、気分もホカホカ。アンラッキーデイとはさようなら!です。
 さあ、明日も元気にお仕事に出かけましょう、というモティベーションが上がります。
 この季節、皆様も眼にも暖かい色彩で、ご家族を暖かく元気付けましょう。

November 27, 2006

魔の26日でした!

 昨日(26日、日曜)はわたくしにとって「魔の日曜日」でした。ホントは、バンガローでコンサル研修同窓生の方々と6年ぶりに楽しいアウトドア・ウイークエンドのはずでしたが、朝にちょっぴり凍結した路面で滑り、頭を打ってしまいました。一瞬貧血状態となり、皆様の楽しい気分を壊してしまい申し訳ございません。お蔭様で、1日休んだら良くなり、打ち身とたんこぶが少々痛い程度で済みました。ご心配をおかけいたしました。
 ところがさらに、26日夕方、田舎の高齢の父が倒れ救急車で入院との連絡あり、本日はそちらの対応に追われました。親子で同じ日にトラブルとは!父はお蔭様で、危篤にはならず、入院加療中です。
 ちょっとした不注意が、皆様にもご心配をお掛けする結果となり、反省しきりです。
 これからの季節、路面凍結にはくれぐれもお気をつけて。
 おまけ(今夜の養生メニュー)
?目抜け粕漬けの焼き魚と焼き椎茸バター添え
 土曜のバーベキューで、原木椎茸を沢山差し入れてくださったKAさん、ご馳走様です。お魚の横で椎茸もこんがり焼いて、バターを絡めていただきました。本当に美味しいです。
?カマンベールチーズ、レタス、トマトのサラダ
?月見とろろ
?五穀米ご飯と大根お引き菜の味噌汁
?林檎、ジンジャーレモンティ

November 24, 2006

悪化止まらぬ自治体財政

 全国777市の2005年度決算(普通会計ベース、速報値)を日経新聞が分析した結果が本日付紙面(17面)で特集されています。それによれば、人件費や公債費などの義務的経費比率が十年連続の上昇。景気拡大で大都市を中心に法人税は伸びましたが、財政の硬直度を示す経常収支比率は2年連続で90%の大台を超え、独自施策を打ち出す余裕がない、と伝えています。ランキングの一部をご紹介しましょう。
 自治体の財政健全度をはかる「実質公債比率」とは、一般会計から特別会計への繰り出し金や公営企業の借金なども「債務」に含め、企業にたとえれば連結決算ベースの債務を把握できるしくみです。
 実質公債比率(%)の上位5市は、?北名古屋市?瑞穂市?武蔵野市?刈谷市?愛西市と?が岐阜県、?が東京都以外は3つとも愛知県です。一方下位はワースト?歌志内市?新庄市?夕張市?長井市?摂津市と北海道、山形が多く、?は大阪。
 このうち長井市(山形県)の「債務」が膨らんだ要因として、一般会計の公債費には含まれない財政負担が大きいため、としています。下水道特別会計の借金返済が03−04年度に山場を迎え一般会計からの繰り出し金がかさんだ。さらに病院を共同経営する一部事務組合への負担金も年間4〜5億円にのぼる。1980年代からバブル期にかけての箱モノ投資を繰り返し、慢性的な財政難に苦しんだ長井市は、01年度以降職員数削減や給与カット、事業見直しなどに取り組み04年度以降は成果もみえはじめたが、まだまだ、道は険しい…のだそう。このコメントは、いまやほとんどの自治体の実情にあてはまると思います。
 明るい光はないのでしょうか?民間委託などで職員削減目標トップとなった岐阜県高山市では、仕事と人員にメスを入れた結果だそうです。勧奨退職制度を変更し早期退職の対象年齢を50歳以上から、30歳以上に引き下げ、退職手当を上積み。05年度中に100人の純減。今後4年間でさらに300人減らす計画とか。
 いやはや、厳しいですね!だけどこれをキチンとしてゆかなくては、本当に自治体財政が破綻してしまう、住民もそのことをしっかり知ってゆかねばならないのですが。なんとも頭の痛くなる現実ですね。
 BSS型事業評価でも財政面のスコアをキチンと設定し、さらなる節減や削減を目標に進化してゆくことが求められますね。
(日経11月24日付け17面より)

November 23, 2006

赤い手袋

 小さなときにして以来、赤い手袋は何十年もしていません。今日、夕ご飯用に食料品購入に出かけた折、思いがけず風が冷たく、急遽手袋を買おうと婦人雑貨コーナーを覘きました。はじめは例年通り黒のベルベット手袋を試してみました。これはいつも、価格が安い割りに手指がすっきりスマートに見えるので第一候補です。次にベージュの皮手袋。なかなか優雅な感じです。
 だけど、なぜか目に付いたのが真っ赤なウールの手袋。ベージュのステッチがアクセントでなんだか暖かい雰囲気。紺とベージュの千鳥格子ジャケット、ベージュの毛糸マフラー、明るいアイボリーのスカートでしたから、赤の手袋がとっても映えます。手だけ赤いのはちょっとバランス悪いかな…と躊躇しましたが、もっと冬になって黒いコートにもいいかも、と購入しました。3,675円でした。
 赤い手袋で連想するのは、新見南吉の「手袋を買いに」という童話。子狐が葉っぱのお金で買った手袋は赤い毛糸のものでしたね。赤い手袋って、なんだか手袋の原点のような気がします。皆様はいかがですか?でも男の子だと青や緑色とかでしょうか?
 ずいぶん以前に北海道の小さな町の商工会に呼んでいただき「顧客満足」のお話をしたことがあります。今はもう廃線となった北海道中央部のJR単線の駅に降りたら、商店街は一面の雪の中に道路をはさみ8軒。吹雪の中、集まった商工会員は一番若くても60代です。顧客満足の定番の内容を変更し、「わたくし今夜は”手袋を買いに”の童話の雪の中で街の灯りが見えたときの子狐の気分です、街の灯りをともし続けることこそが、この街の顧客満足ですね!」といってお話をしめくくったら、聞いてくださった方々の眼に涙があふれ、皆高揚したお顔で、そうです、そうです、といってくださった夜のことまでふっと、思い出しました。あの商店街のみなさんはお元気でしょうか。街の灯りは点っているでしょうか。12年前の冬のことでした。JRが廃止になってしまったし、駅前商店街はもう駅前ですらないのでしょうね。
 赤い手袋を買ったら、こんなにいろいろ連想が生まれました。
 あなたはこの冬、どんな手袋を準備しますか?
おまけ(勤労に感謝しての今夜の夕ご飯)
?おでん(関東炊き)
 昆布で、大根と玉葱をコトコト炊いて、つみれ、ちくわ、牛蒡巻き、はんぺん、お餅入りの宝袋、結び昆布などを入れて作りました。辛子を添えてあつあつをいただくと、もう冬の気分です。
?鰯の塩焼きカボス添え
?若布のお刺身、ラディッシュつけあわせ
?ご飯、ほうじ茶
?林檎とミルクティ