November 27, 2007

「暴走老人」について

 暴走老人といっても、イージーライダー(バイクで暴走する)老人ではありません。「待てない」「キレやすい」老人のことをさすそうです。暴走老人の現れる場所は、?スーパーやコンビニ?乗り物?病院が3大スポットともいいます。
 スーパーで:70代ほどのおじいさんが、商品の蜜柑の皮を剥いて食べ始めたので、店員が注意すると、「試食しないと味がわからない」とわめき、店員がひるんだら「甘くないから買わない!」と捨てゼリフをのこして立ち去った(大阪、物流店員の経験談)
 コンビニで:80代ぐらいの綺麗にお化粧した女性が、コンビニでカゴにおにぎりと菓子パンをどんどん詰めて、そのまま外へ。店員さんが追いかけてゆくと「わたしはボケているんだよ!だから仕方が無いんだよ!」といって店員さんを突き飛ばした(埼玉、主婦の目撃談)
 バスで:老人無料パスを見せてバスを降りようとしたおじいさん。運転手に『お客さん、それ女の人の名前ですよ』と言われた瞬間、ダッシュして逃げた(宮城、商社員の目撃談)
 その他、電車で席を譲った、譲られない、とか女性保健師さんへのセクハラまがい、ストーカー行為、などなどある週間誌がエピソードを募集したところ、情報が殺到したそうです。
 さまざまな理由があるのでしょうが、「暴走老人!」文芸春秋社刊の著者、藤原智美氏によれば、「老人が暴走する原因を一言で言えば、彼らが社会の情報化へスムーズに適応できないこと」との指摘もあります。また、体の自由は利かないし、動作は鈍くなり、ついイライラ回りに八つ当たりしたくなるのもわかる、との同情的意見の方もいらっしゃるようです。
 さて、わたくしたち団塊世代もそろそろ定年、第2の人生を迎えるわけですが、あまり暴走老人を輩出したくはありませんね。
 折り合いをつけながら、うまく年を重ねるって、大変なことかもしれませんが、やってみる価値は大いにありそうです。
 暴走老人ではなく、爽快老人を目指したいところです。